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境界

 

それは閉ざされた白い箱

それは闇夜に晒された白い足跡

 

私達は触れる

瞳を閉じ右手をゆるりと

瞳を開け左手をゆるりと

 

見えざる境界

祈りは地に堕ち

懺悔は血で声さえ染まり

 

それでもと辿り着いた境界で

私達は触れた温度に光を見つけた

 

 

『境界』より…裏表紙「境界」